複合機を比較するとき、どうしても”機能面”にばかり注目しがちです。
確かに、各メーカーは長年研究を重ね、様々な便利機能を発表しています。
しかし、オフィスで求められる機能は印刷やコピーなどの一般的なものばかり。
特別な目的のない限りは、基本機能さえあればまず問題ありません。
正直、基本機能であれば、どの機種を比較してもそれほど差はないです。
であれば、複合機は”コスト”で比較してみてはいかがでしょうか?
今回は、複合機のコストととして何が挙げられるのかをご紹介しましょう。
コスト削減に期待できる機種もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
▶︎目次
1.複合機をコストで比較する理由
冒頭で紹介した通り、複合機は”コスト”に注目して比較するのも1つの手です。
では、複合機に関係するコストと、コストで比較する理由についてご説明しましょう。
複合機に関係する2つのコスト2
複合機に関係するコストとしては主に2つが挙げられます。
導入コスト
1つ目のコストは”導入コスト”です。
複合機を導入するにはまず”本体価格”がコストとしてかかります。
一般的な機種だと1台あたり100万円ほど、高性能機種だと500万円近くにも。
また、本体価格の他には”設置費用”も関係してきます。
業者ごとに違いはあるものの、設置費用にも数万円はかかるものです。
新品で購入しようとすれば、導入コストだけで100万円ほどは見ておく必要が。
リース(賃貸)という選択もあるものの、結局は分割払いしているだけ。
導入コストによっては予算に大きく影響するだけに、比較しておきたいポイントです。
維持コスト
2つ目のコストは”維持コスト”です。
複合機は導入して終わりではなく、適切に維持し続ける必要があります。
維持するためにはトナー(インク)や用紙などの消耗品を補給する必要が。
複合機は精密機器なだけに、定期的に点検し整備しないと故障します。
万が一、故障したときには部材費や作業費などもかかってくるでしょう。
その都度依頼したり、業者と保守契約を結んで管理を委託するという手も。
短期的なコストだけでなく、長期的なコストまで比較しておくのが大切です。
複合機のコストは意外と高い
1台100万円ほどするだけに、導入コストが高いというのは明らかです。
しかし、複合機には”リース”という選択もあり、導入コストは抑えられます。
業者にもよりますが、リース料金は月々1万円前後と良心的なため。
その点、トナー(インク)や用紙など、消耗品のコストは意外と高いです。
例えば、1枚あたりの印刷代が20円だったとしましょう。
1日100枚印刷するとして月2,000枚(20日間)、月々4万円かかります。
年間48万円で、5年間運用すると消耗品だけで240万円もかかる計算に。
さらに定期的な点検や整備、修理が加わればコストは増える訳です。
反対に、1台あたりの印刷代を3円でも抑えられたら年間7万円ほどの節約に。
複合機を導入する上で、いかに”コスト”を比較すべきなのか理解できます。
2.コスト削減になる複合機3選
複合機で比較しておきたいのは”導入コスト”と”維持コスト”の2つ。
では、コスト削減になるおすすめ複合機3選をご紹介しましょう。
導入コストならキヤノンの”imageRUNNER ADVANCE C356F II”
導入コストで比較するのならキヤノンの”imageRUNNER ADVANCE C356F II”。
本格的な複合機でありながら、本体価格は67万円ほどからとお買い得。
給紙トレイや回線増設キットなど、追加できるオプションキットも充実しています。
印刷やコピーなど、基本機能だけでいいのなら導入コストを大幅に節約できます。
キヤノン ”imageRUNNER ADVANCE C356F II”
維持コストなら富士ゼロックスの”DocuCentre-VI C7771”
維持コストで比較するのなら、富士ゼロックスの”DocuCentre-VI C7771”。
他メーカーと比較して、富士ゼロックスはメーカー保証の充実していることで知られます。
また、全国に営業拠点があり、連絡すればすぐ担当者が来てくれることでも有名です。
本体価格はちょっとお高めですが、維持コストで考えるなら十分にお得と言えます。
コンパクトならブラザーの”HL-L6400DW”
コンパクト(占有面積)で比較するならブラザーの”HL-L6400DW”。
スモールオフィスが増えてきたためか、最近では場所を取らないコンパクトタイプも人気。
特にこの機種はコンパクトなだけでなく、モノクロは最高50枚/分と高性能機種です。
オプションも充実しているので最初は基本性能だけ、後から追加するのもできます。
3.まとめ
今回は、複合機を選ぶ上で注目したい”コスト”についてまとめてみました。
複合機に関係するコストとしては大きく2つ。
- 導入コスト…本体価格や設置費用など
- 維持コスト…消耗品費や点検修理費など
導入コストに関しては、”リース契約”を活用することで抑えることは可能です。
しかし、維持コストはトナーや用紙など、上手に削減するのは難しいもの。
だからこそいかにコストを比較して、少しでも抑えられるものを選ぶべきなのです。
ぜひ複合機のコストを比較た上で、オフィスに合った1台を選んでみてください。