複合機を選ぶとき、”画質”で比較することがよくあります。
なんとなく、画質が高いと綺麗に印刷できるイメージなため。
確かに、画質が高くなるほどに繊細に印刷できるのでしょう。
ただ、画質に差があったとして、差を認識できるかは別問題。
画質が良かったとしても、差が分からないと比較できません。
であれば、他の機能性能で比較した方が利点なことも。
そこで、今回は複合機は画質で比較すべきかご紹介します。
画質ごとに機種を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
▶︎目次
1.複合機は画質で比較すべき?
そもそも、”画質”とは何か、正しく理解している方は少ないのでは?
では、画質とは何か、比較すべきかについて詳しくご説明しましょう。
複合機における画質とは
複合機における画質とは”解像度”のことを示しています。
解像度(dpi)とは”1インチ内にある点の数”を表す数値のこと。
解像度の数値が高いほど空間内の点の数も多く、より綺麗に表現できます。
反対に、数値が低いと点の数が少なく、どうしても荒い印象になるのです。
つまり、解像度が高いほど画質は、印刷物は綺麗にできる訳です。
写真やイラストなど、印刷物によってはより繊細な表現が求められるものも。
デザイン事務所のようなクリエイティブ関係では高画質が好まれがちです。
画質で比較しても分からない
結論を申し上げると、画質で比較してもまず違いは分かりません。
先ほど、画質が高いと印刷物も綺麗に表現できると紹介しました。
確かにその通りですが、人間の目はそれほど高性能ではありません。
というのも、人間の目で認識できるのは”300dpi”程度までの解像度。
もし300dpi以上で印刷しても、差というのはほぼ比較できないのです。
もちろん、写真やデザインなどを大きく引伸ばせは画質の差がでてきます。
ポスターサイズ以上を想定しているのなら、高画質を意識すべきでしょう。
しかし、A4程度の印刷物であれば300dpiもあれば画質的に十分です。
2.画質で比較するならどの機種?
A4程度と一般的なサイズであれば、300dpiもあれば十分とのことでした。
では、画質ごとにどのような機種があるか、違いを比較しつつ見ていきましょう。
キヤノンの”imageRUNNER C3020F”
一般的な画質の機種だと、キヤノンの”imageRUNNER C3020F”。
この機種の画質(解像度)は”600dpi”と、数値だけだと低く感じられます。
しかし、人間の目で認識できる300dpiと比較すると十分に高画質です。
この機種は色彩が鮮やかに表現できるとして、複合機の中でも人気なほど。
キヤノン独自の印刷技術により、明暗がしっかり表現できるのもポイントです。
富士ゼロックスの”DocuCentre-V C7785”
”imageRUNNER C3020F”と比較して、高画質なのが富士ゼロックスの”DocuCentre-V C7785”。
この機種の画質(解像度)は”2,400dpi”と、キヤノンの機種の4倍にも。
富士ゼロックスは複合機メーカーの中でも、特に高画質にこだわることで知られています。
その上、カラー70枚/分と、超高速印刷ができるのも評価できるところです。
リコーの”RICOH MP C2504”
”DocuCentre-V C7785”と比較して、さらに高画質なのがリコーの”RICOH MP C2504”。
この機種の画質(解像度)は”4,800dpi相当”と、富士ゼロックスの機種の2倍。
キヤノンの機種に至っては8倍の画質と、想像できないほどの高精細を実現しています。
正直、ここまで画質がよくなると、デザイン関係でもない限りは違いはまず分かりません。
3.まとめ
今回は、複合機を画質(解像度)で比較すべきかについてまとめてみました。
結論を申し上げると、複合機は画質で比較しても差がほとんど分からないと言えます。
というのも、人間の目で認識できる画質というのが”300dpi”程度なため。
300dpi以上になると、600dpiも4,800dpiもほとんど違いなく見えるためです。
もちろん、写真を大判印刷したり、ポスターサイズを印刷すると画質の差が分かります。
しかし、一般的なオフィスでは書類にA4サイズ、プレゼンにA3サイズを印刷する程度。
正直なところA4、A3サイズであれば300dpiもあれば写真でも綺麗に印刷できます。
つまり、一般的な使用を想定するのなら、機能性能を重視して比較すべきということです。
ぜひ紹介した内容を参考に、複合機に画質を求めるべきなのかを検討してみてください。